慢性的腎機能の低下(CKD)

腎臓は代謝老廃物の排泄に重要な役割を果たします。腎機能の低下または損失を腎不全といいます。 腎不全になるといくつかの有毒な老廃物が蓄積するようになります。

慢性腎不全（CKD）は、進行性の再生不能な腎臓機能単位障害により起こります。 この疾患は密かに始まり、数ヶ月・数年にわたり徐々に進行します。残念なことに腎臓組織の機能が25％以下に低下するまで目に見える症状は起こりません。

タンパク質代謝からの尿毒症物質の排泄がもはや十分にでなくなると、血中への蓄積が増加します。とりわけ血液中の尿素含有量が増加し、吐き気・嘔吐および歯肉炎を引き起こします。血中のリン含有量増加が同時に起こりますので、 ホルモン反応により腎臓におけるカルシウム沈着(石灰化)を引き起こします。その結果CKDの進行を促進してしまいます。

腎臓ケアフードの有効性

CKDへの対策としては、腎臓ケアフードを使用し続けることが治療の基本となります。愛猫に必要な栄養を供給しながら、腎臓の機能喪失の進行を遅らせ、症状を軽減しなければなりません。そのため腎臓ケアフードはタンパク質およびリン含有量を減少させたものとして、通常のフードとは区別されます。

アニモンダの腎臓ケアシリーズは、高品質のタンパク質を低レベルで供給することにより尿毒症物質を減少させます。また、リンの同時制限は、検証可能なほど腎機能低下の進行を遅らせることができます。ネコちゃんの健康状態は持続的に改善され、平均余命が延びることが期待できます。

腎臓の問題を抱えたネコちゃんは、嗅覚や味覚に変化を経験し、食物への嫌悪感を経験する傾向がありますので、 慣れ親しんだ家庭環境で食生活を行わなければなりません。 特に慢性腎不全の場合、ネコちゃんの全生涯にわたって食事は腎臓ケアフードのみに絞り、他の物は与えないことが重要です。 治療の成功を脅かさないために「通常の」食べ物、スナック、およびその他サプリメント等の追加給餌は避けるべきです。

鶏

原材料

肉類（鶏、豚）、野菜、野菜副産物、ミネラル類、油脂類、ビタミンD3
タンパク源：鶏肉、エンドウ豆、豚肉

豚

原材料

肉類（鶏、牛、豚）、野菜、野菜副産物、ミネラル類、油脂類、ビタミンD3
タンパク源：鶏肉、牛肉、エンドウ豆、豚肉

成分分析値とカロリー(100g当り)

成分名	数値
タンパク質	6.3％
脂肪分	5.5％
粗繊維	0.5％
粗灰分	1.5％
水分	81.5％
カルシウム	0.2％
リン	0.13％
ナトリウム	0.2％
カリウム	0.21％
リノール酸	0.35％
タウリン	0.1％
カロリー	79kcal

栄養添加物(1kg当り)

成分名	数値
ビタミンD3	195IU
ヨウ化カルシウム	0.4mg
銅アミノ酸水和物	1.5mg
硫酸マンガン一水和物	1.2mg
硫酸亜鉛一水和物	20mg

1日当りの給与量目安

体重	目安量
3kg	215g
4kg	260g
5kg	300g

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